防犯カメラを購入しようと思ってるんだけど、中国メーカーの作る中国製ってやめた方が良いの?安くて、評判も良いし、購入者も多いみたいだよ?。確かに価格と性能だけを見れば中国の防犯カメラはとても優れています。でも、盗み見されたり、セキュリティ上に欠陥を抱えているという声も多くあります。そこん所、徹底的に調査しました。
米国や英国で規制されつつある中国製の防犯カメラ
世界各国は中国製の防犯カメラは危険と判断し、販売や輸入の禁止、使用の制限を設けています。実際に報道されたニュースを紹介します。
ファーウェイやZTEなど中国5社の電子機器、米当局が販売禁止
米規制当局は中国の華為技術(ファーウェイ)と中興通訊(ZTE)の電子機器がデータの安全性を脅かすリスクがあるとして、米国内での両社製品の販売を禁止した。
2022年11月 ファーウェイやZTEなど中国5社の電子機器、米当局が販売禁止 Bloomberg
米連邦通信委員会(FCC)が25日付の行政命令で明らかにした禁止措置には、両社のほかに監視カメラメーカーの杭州海康威視数字技術(ハイクビジョン)と浙江大華技術(ダーファ・テクノロジー)、無線機メーカーの海能達通信(ハイテラ)も含まれる。
FCCのローゼンウォーセル委員長は報道発表で、「信頼性に欠ける通信機器の米国内での使用を認めないことで、FCCは米国の安全保障を守ることにコミットする。われわれはこの取り組みを続けている」と説明した。
英、中国製監視カメラ規制 政府機関で設置中止
英政府は24日、安全保障上の懸念から中国製監視カメラを「機密性の高い場所」に設置することを中止するよう政府機関に指示した。中国の法律により中国当局への協力が求められる、杭州海康威視数字技術(ハイクビジョン)など2社の「視覚監視システム」に適用されるという。英PA通信などが報じた。
2社は新疆ウイグル自治区の少数民族ウイグル族の大規模監視に関与したとされる。プライバシーや人権侵害への懸念から、複数の英議員から両社の監視カメラの販売や使用の禁止を求める声が上がっていた。
2022年11月 英、中国製監視カメラ規制 政府機関で設置中止 産経新聞
アメリカやイギリスが中国メーカーの防犯カメラを規制する理由は2つ
- カメラの映像データを中国政府が入手し、スパイ活動に利用されてしまう
- 反中国政策を進める政府要人の行動パターンを把握され、危険が及んでしまう
中国は世界第一位の監視社会。事実に中国国内の防犯カメラは中国政府の管理下にあり、映像データは中国当局に筒抜けです。海外にある中国製防犯カメラも中国当局に筒抜けなのか?というのは一般人には判断できないものの、少なくともアメリカ、イギリスは映像データは筒抜けになっていると警報を鳴らしています。
参考 中国の監視社会が良く分かる写真とコメント↓
中国の監視カメラは1億7000万台。個人情報、行動履歴、納税額など全ての個人情報が画面上で管理できるスマートシティ。全ての情報をスコア化してポイントの低い国民は電車なども乗れないようになっている超監視社会。
— わっしょい魔リちゃん🇹🇭 (@wasshoimarichan) May 22, 2020
来週日本も採決されたらこうなるのです。#スマートシティ法案に反対します pic.twitter.com/uR9dgYyD4P
#ぼくらの国会・第423回
— 大上主税(緊急連絡『37.9万人』) (@Okami_Chikara) December 4, 2022
「『ダーファ・テクノロジー』の防犯カメラの正体は、中にAIが組み込んであって、個人情報が全部そこに蓄積される」「これが『ウイグル人の弾圧』だけじゃなくて、中国全土の独裁主義に使われている」「アメリカでは2019年の8月から『輸入禁止』になってる(#国防権限法)」 pic.twitter.com/wG901OXReh
2020.11.14
— スクラップ (@9zexgbKwFQFFWFi) March 14, 2021
中国の個人情報収集。監視カメラ社会。おそろしい。 pic.twitter.com/kZ6oX5abfB
仰天ニュースが仰天すぎ。中国の監視社会、既に完成。
— いっしー (@isshyisshy) August 27, 2019
誘拐された人の成長した顔をAIで予測して、国中の監視カメラや学校・会社の個人情報システムと照合して、候補者を抽出、その100人を総当たりして19年ぶりに解決。親子は涙の再開
すごい技術!
だけど恐ろし過ぎる監視社会が既に完成していた… pic.twitter.com/iJeDRWtNwz
中国製の防犯カメラで実際に起きた危険な事例
事実、中国製の防犯カメラは嫌なニュースが多く報道されています。
格安の中国製「防犯カメラ」にバックドア 検査なくネット通販で世界に輸出
中国メーカー電子機器の安全保障への懸念は通信機器にかぎらず、全国各地の街、建物に設置された防犯カメラに広がっている。他社より半額から10分の1程度で販売される格安な中国製映像セキュリティ機器はグローバル市場を蚕食している。輸入国によりバックドア・セキュリティが検証されていない中国製防犯カメラは、たやすく越境できるネットショッピングサイトを通じて、流通量を急増させている。
手動画共有サイト「YouTube」でも密かに抜き取った各国の防犯カメラ映像を容易に探すことができるという。さらに、通信機器を越えて中国製防犯カメラにおけるバックドア問題が深刻な水準に達したと警告している
バックドアの存在は、単なる映像情報の問題を超え、企業・国家機密の漏洩にも悪用される可能性が高い。最近普及している防犯カメラのほとんどは、ネットワークに接続されている「IPカメラ」だ。2015年に韓国に輸入された200台の中国製の家庭用防犯カメラから、メーカーが植え付けたと推定されるバックドアが発見された。
中国政府が株式の4割を保有している世界1位のセキュリティ会社ハイクビジョンはもちろん、2位のダーファテクノロジーもリストに含まれている。ハイクビジョンの場合、米国の刑務所、空港、学校はもちろん、軍部隊、海外大使館、一般家庭にまで使われている。
格安の中国製「防犯カメラ」にバックドア 検査なくネット通販で世界に輸出 ロイター
中国で増える家庭用カメラトラブル 日本のカメラを「のぞき見」事件も
安価なカメラの中には、アクセス防止機能もなく、パスワード設定も簡易なものが多い。昨年4月、北京市第3中級人民法院(日本の地方裁判所に相当)で明らかになった刑事裁判は市民に驚きを与えた。被告は自分で開発したアプリで中国、日本、韓国など国内外のカメラ18万台にアクセスし、画像が見られる状態にしていた。カメラの不正アクセスを「権利」として販売しているヤミ業者もおり、インターネットで隠語を使いながら「プライベート画像をのぞき見できる」と宣伝しているサイトもある。昨年10月には四川省(Sichuan)で、100か所以上のカメラの「アクセス権」を買っていた容疑者が逮捕された。民家や企業、レストラン、美容院などのカメラをのぞき見していたという。ヤミ業者の摘発も各地で行われているが、類似行為は後を絶たない。
中国で増える家庭用カメラトラブル 日本のカメラを「のぞき見」事件も
中国製ネットワークカメラに管理者権限を奪取できるバックドアの存在が報告される
さまざまなモノがインターネットにつながるIoTが社会に広まる中で、中国企業の製造する安価なスマートスピーカーやネットワークカメラが市場に多数流通するようになりました。しかし、過去に中国製のデバイスについて脆弱性やバックドアが報告され、セキュリティ面での信用が課題となっており、今回も中国製のファームウェアを搭載したネットワークカメラなどのIoT機器で管理者権限を奪取できるバックドアの存在がYourChief氏によって報告されています。
中国製ネットワークカメラに管理者権限を奪取できるバックドアの存在が報告される
これらのニュースの重要部分を要約すると次の通り。
- YouTube上で盗み取られた各国の防犯カメラ映像があふれ出ている
- 韓国に輸入された中国製の家庭用防犯カメラ200台からバックドアが発見された
- 世界No1の中国の防犯カメラメーカー「ハイクビジョン」は中国政府が4割の株式を保有
- カメラの不正アクセスを権利としてヤミ業者が販売している
- 中国製ネットワークカメラに管理者権限が奪取できるバックドアの存在
いや確かに、これは危険すぎる。特に危険だと感じるのが、カメラの不正アクセスを権利として販売しているヤミ業者の存在。もしも、日本の防犯カメラ映像を盗み見る権利を日本在中の中国窃盗団が入手すればやりたい放題ではありませんか・・・。
日本人も危険を感じて使うのを辞めた中国製防犯カメラ
中国製の防犯カメラを購入したものの、危険を感じて使うのを辞めた人がいます。
実際にTwitter上で調べてみると、リアルな口コミ、感じた危険が見つかります。
事件です‼️
— 福原LA PINKかおり♡元熊本の人 (@2525face_kaorin) March 29, 2022
今回ペットカメラ持参で熊本の時から昼夜問わず何回も突然電源入る音してたの…再起動やアップデート的なものと思ってたけど昨日カメラが動いてる💦
調べたら見る為のアプリに中国へ個人情報や動画見られるのを了承って同意欄にあると口コミが😱‼️
新しく安全なもの買わないと💦
マジ恐い🥶 pic.twitter.com/MxyUv4WQN3
勝手に中国製のペットカメラが電源入ったり、動き出したりと・・・。これは怖い。よくよく調べると、中国へ個人情報や動画が見られるのを同意する画面があったらしい。
【※拡散希望:非常に危険です】
— うりぼー (@marketing_0706) September 15, 2021
ペット見守り用のカメラを買おうとしてる人、注意して下さい。中華製のカメラの場合は個人情報(住所.名前.撮影データ.音声)を中国に盗まれる危険があります。子犬をお迎えして探してたのですが、空き巣に利用されたらどうしよう…と感じてやめました。拡散希望です。 pic.twitter.com/0srkegwO4F
早朝3時、中国製の見守りカメラが勝手に動いて部屋の様子を撮影する向きへ。あきらかに誰かが操作していたと確信しているだと・・・。
諸事情で見守りカメラが必要なので調べているのですが、ちょこちょこアプリ使用時に情報送信の同意云々があって、まぁエラーとか吐いたときようだよなぁ…と思いたいけどマイナス情報が多々あるのでこれは…?になっています
— 朝陽和 (@asahi_na_asa) August 21, 2021
tp-linkってずっと日本企業だと思ってたら中国企業なのね。アプリ使用のために個人情報を送信が必要で、懸念する人がかなり多いみたい。
— あおし (@aoshisss1) May 30, 2022
安さの代わりに何を失うかって考えるとちょっと怖いな。良さそうな製品多いけど。
中国から遠隔カメラになりそう。詳しい人誰か教えて。
【中国製カメラ注意⚠】
— 💙🐱🌻夢猫😷 (@masaharu19759) December 17, 2021
ネットワークに接続し電源入れたら数分の間にパソコンやスマホのアプリから「接続するルーターとそのルーターへのパスワード」を入力するとネットワークに接続する仕様のは、確実にルーターとパスワードを中国に送信されてるわな
アタックする時の踏台にされる予備状態にされる
中国国内で充電器を修理に出したら、「これ中身に発信機がありアップデート時に全部情報が送信されてますよ…
— kojikoji0011 (@iineddd) August 22, 2022
って言われた。
中国製でカメラ、携帯などアップデートがある商品は必ず情報が抜かれます。
オリンピック終了後皆携帯は捨てました。PCも同じです。特にアプリはまずアウト。
あくまで、噂程度・信ぴょう性の低い口コミかもしれません。本当はそんなこと無かったとしても、なんだか嫌。
危険を避けるなら無難に日本メーカーの防犯カメラを購入すべし
中国メーカーの中国製防犯カメラは安くて優秀です。
だからこそ良くも悪くも世界各国に普及し、ついにアメリカやイギリスが規制に乗り出すほどの脅威となっています。
このような流れもあり、買うなら日本メーカーの防犯カメラをオススメしています。中国メーカー直販のカメラと比較すると、数千円~高くなってしまうものの、得られる安心は段違い。設定などのサポートも日本人スタッフが対応してくれるため”買ったけど設定が難しくて使えない”なんてトラブルも無し。もちろん、万が一すぐに壊れてしまった時の返品・交換・返金対応も確実。
私は日本の老舗防犯カメラメーカー「塚本無線」製を愛用しています。他にも何社か日本の防犯カメラメーカーはあるため、買うならそれらメーカーから選ぶのがオススメだぞ。→【徹底比較】日本の防犯カメラメーカーで買うならどこ?おすすめメーカーは?
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