【残念】パワーブリーズの効果が無い。頑張ったのに・・。なぜ?

【残念】パワーブリーズの効果が無い。頑張ったのに・・。なぜ?肺活量を鍛える
きにねこ
きにねこ

肺活量を鍛えるパワーブリーズ。数週間使ってみたけど効果が無かった。と言う人はかなり多い。どうしてパワーブリーズを使ったのに効果が無かったのか?そもそも効果のあるトレーニング器具なのか?解説していくぞ!

パワーブリーズを使っても効果が無かった人々

パワーブリーズ

肺活量が鍛えられると、科学的に実証されているらしいイギリス由来のパワーブリーズ。お値段そこそこでTVでも取り上げられたことがあるため、「パワーブリーズを使えば絶対に肺活量が鍛えられる」と感じた人も多いはず。

だがしかし、調べてみると効果が無かった。という声を多く見つかります。結果、パワーブリーズを使うことを止めたり、他のトレーニングメニューに切り替えたりしています。まずは効果が無かったというリアルな口コミを見てみよう。

きにねこ
きにねこ

パワーブリーズで効果を感じられた人もいるけど、効果が無かった人もいる。どっちが正しいの?それはパワーブリーズの誤った使い方と、肺活量が増えるメカニズムの理由があると分かったぞ。

パワーブリーズの効果が無かった理由

残念ながらパワーブリーズは吸う力を鍛えるトレーニング器具

肺活量を直接増大させる効果、また吸う力とセットの”吐く力”を鍛える効果はありません。

パワーブリーズは吸う力を鍛えるトレーニング器具

パワーブリーズは標準負荷のグリーン、重負荷のブルー、超銃負荷のレッドの3種類。それぞれ吸う力の負荷を10段階で調整し、使うことができます。

自身に必要な負荷を細かく設定できるため、効率的に吸う力を鍛えられる。というメリットはありますが、吐きだす力は負荷の設定・調整ができません。

これが呼吸筋のトレーニング器具として非常に惜しい。

どうして惜しいのか?【比較】エアロフィットとパワーブリーズのどっちが優秀→エアロの勝ちでも紹介している内容を引用し、紹介したい。

呼吸筋というと1つの筋肉郡のように思えますが、呼吸筋は呼吸に関係する様々な筋肉の総称。その部位は様々。また吸い込む時に収縮する筋肉と、吐きだす時に収縮する筋肉と部位によって動きが違います

呼吸時の各筋肉の動き

筋肉吸い込んだ時吐き切った時備考
首回りの筋肉
(上後鋸筋、胸鎖乳突筋、斜角筋など)
最小まで収縮最大まで伸長吸う時に鍛えられる
肋骨の間にある肋間筋最大まで伸長最小まで収縮吐く時に鍛えられる
あばら骨の下の横隔膜最小まで収縮最大まで伸長吸う時に鍛えられる
腰・お腹周りの筋肉最大まで伸長最小まで収縮吐く時に鍛えられる
筋肉に連動した肺の動き大きく広がる小さく収縮吸う筋肉・吐く筋肉
どちらも鍛える必要有り
【効果】息止めトレーニングで肺活量を鍛えられる理由より

筋肉は収縮する時に力を使い、伸長する時は力を使いません。このため、効率よく筋肉を鍛えるには、鍛えたい箇所の筋肉を収縮させる必要があります。お腹を鍛えたい時は腹筋をし、お腹の筋肉を収縮させますよね。呼吸筋のトレーニングも同じイメージでOK。

そう考えた時、吸う筋肉だけ鍛えていては呼吸筋のトレーニングにバラつきが生まれます。効率良く、バランス良く呼吸筋を鍛えたいなら、吐く時に使う筋肉もしっかり刺激する必要があります。

特に吐く時に使う肋間筋(肋骨の間にある肋骨の間)は胸郭を大きく広げる役目を持つ重要な筋肉。肋間筋がどれだけ大きく伸び縮みできるのか?は肺活量に大きく影響を与えます。もちろん、あばら下の横隔膜も大事。どれだけ下方向に収縮できるか?によって肺の膨らみ具合は大きく変わる。

パワーブリーズは吸う筋肉を鍛えることで間接的に肺活量増大効果が得られる可能性がありますが、直接肺活量を増大させるものではないぞ。

きにねこ
きにねこ

パワーブリーズは吸う筋肉を鍛えるのに優秀なトレーニング器具。水泳選手など短期間に強く息を吸い込む必要ある人にぴったりですが、吐く力も同時に鍛えたい人にはオススメしないぞ。

吐く力を効率的に鍛えたいなら次の記事も参考になるぞ。
【効果3倍】効率良く風船で肺活量を鍛える方法
【効果3倍】効率良くペットボトルで肺活量を鍛える方法
【評判】なぜエアロフィットを選んだのか?効果を徹底レビュー!

効率的に肺活量を増大させたいなら呼吸筋全体を鍛える

そもそも肺は筋肉ではなく、真空状態にあるマシュマロのようなもの。

【実験42】真空マシュマロ / 米村でんじろう[公式]

マシュマロ=肺とイメージ。

容器内の空気が少なくなり、気圧が小さくなると大きく膨らんでいますよね。これと同じ状況が人の体の中で発生しています。

息を大きく吸い込むと、胸郭が広がることで、体内の気圧は低下し、肺が大きく膨らむ。息を吐き切ると、胸郭が小さくなり、体内の気圧が高まる。結果、肺が小さくなります。このように肺は周りの筋肉がどれだけ動くのか?によって膨らむサイズが変わります。

この肺を中心とした呼吸筋郡がどれだけ柔軟さを持つのか?が肺活量に大きく影響を与える為、呼吸筋トレーニングに息止めトレーニングを取り入れることを推奨しています。

詳細→【効果】息止めトレーニングで肺活量を鍛えられる理由

ちなみに、これを踏まえるとパワーブリーズの誤った使い方も見えてくる。

  • 30呼吸を達成することばかり意識し、肺を最大まで膨らませていなかった。
  • 肺を最大まで膨らませた後、すぐに息を早く吐き出していた。

と、いうように誤った使い方だと肺活量が増えた。という実感はなかなか得られません。

ちなみに、息止めトレーニングで肺活量が増えたとしても、吸う力が少なければ息苦しさを感じてしまいます。つまり息止めトレーニングだけでなく、吸う筋肉も合わせて鍛えたい。さらに、吸う筋肉だけだとバランスが悪いため、効率をあげるため吐き出す筋肉も同時に鍛えたい。

呼吸筋のトレーニングは息止め、吸う力、吐く力の3点セットが基本だぞ。

きにねこ
きにねこ

腕の筋肉を鍛えるにしても、腕立て伏せ、バーベルなどなど複数の種目を取り入れ”刺激に慣れさせない”のが大事。呼吸筋のトレーニングも同じだぞ。肺活量を増大させたいなら、バランスよく呼吸筋具郡全体をトレーニングしよう!

関連記事
【実践】自宅で簡単に肺活量を測定してみた!方法を解説!
【比較】エアロフィットとパワーブリーズのどっちが優秀→エアロの勝ち
【評判】なぜエアロフィットを選んだのか?効果を徹底レビュー!
【比較】エアロフィットの全シリーズの違いを比較!色、種類、価格など

タイトルとURLをコピーしました