
肺活量や呼吸筋を鍛えられると話題のパワーブリーズ。メリットばかりではなく、デメリットも色々とあるぞ。メリットばかりに注目している記事が多い中、私はあえてデメリットに注目し、情報をまとめてみました。では早速行きましょう!
パワーブリーズの6つのデメリット
イギリス生まれの肺活量増大・呼吸筋トレーニングアイテム「パワーブリーズ」
TVや雑誌でも話題になったことから知名度も高く。パワーブリーズを使った結果、歌唱力がアップした、持久力が上がったという効果を感じられた人も多い。
実際、トレーニング器具としては優秀。本来は鍛えにくい、肺周りの呼吸筋を鍛えてくれる数少ないアイテム。風船トレーニングやペットボトルトレーニングの代わりに取り入れている人も多い。
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そんなパワーブリーズのデメリットを6つ。まとめたので購入前の参考にしてほしいにゃ。
壊れやすい
パワーブリーズは壊れやすいと評判です。
関連記事:【悲報】パワーブリーズが壊れすぎる件。修理できんし、代用品購入
上記記事より、パワーブリーズが壊れてしまったという声を一部だけ紹介。
パワーブリーズ壊れた、、、泣
— 樋口遼 BIGFOOT32🍎🇯🇵 (@Ryo_Bigfoot32) May 15, 2022
パワーブリーズ壊れたぁ😇😇😇
— Nekazu (@Naganekazu) December 22, 2021
たかかったのにぃ!(マウスピースよか安い)
パワーブリーズ壊れた…
— 森メメ (@xx_forest) May 6, 2020
背水の陣で、危ない橋と2食断食で長々貯めた貯金崩すかな..。
— アサギリ (@buremeruhen) January 28, 2022
壊れたパワーブリーズ買い替えと携帯代で痛手食らったばかり。
パワーブリーズ二つ目も壊れたよ
— 紀生 (@LoserNakamura) February 21, 2020
と、いう感じでパワーブリーズはよく壊れるのだ。壊れる箇所はバネ付近、逆止弁、プラ部品が多いとのこと。
パワーブリーズが壊れてしまうのは“軽量化のため部品を薄く設計”していることが原因だと推測できます。パワーブリーズは運動しながらも使える軽量設計。重さは73gなのでおおよそ、5枚切りの食パン1枚程度の重さです。
食パン1枚咥えたままの運動は結構ギリギリの許容範囲。これ以上重くなるとパワーブリーズを使いながらの運動はかなり厳しい。結果、プラスチックの厚みを増やし、耐久力を増やすという手段が取りにくい。
パワーブリーズは雑に扱わず、丁寧に使ってあげる必要があります。
値段が高い
パワーブリーズは値段が約1万円とめちゃくちゃ高い。
日本と比べて物価が高く、平均年収うなぎ上りのイギリス製ということもあり、パワーブリーズは値段が高い。欧州製のトレーニング器具と聞こえはいいものの、財布には優しくありません。
空のペットボトルなら0円、風船トレーニングなら数百円で済むのに・・。
腕を鍛えるバーベル20kgですら、5,000円以下で購入できる時代になっているので、パワーブリーズも5千円ぐらいにして欲しいですよね。
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持ち運びが面倒

パワーブリーズは専用の持ち運びケースが無いため持ち運びが不自由です。
新品購入時は上記画像のように箱に入った状態で届くので、持ち運ぼうと思うと”巾着袋”のような入れ物を準備する必要があります。
ここがまた問題で、口に咥えて使うものなので、なるべく清潔に維持して使えるような入れ物ケースが欲しい。防水性の巾着袋はなかなか無いし、ベストなアイテムというとジップロック?でもジップロックに入れるのは見た目が悪いですよね・・。
分解して小さくすれば100均一のプラ製ケースに入るので、そういったものを準備すると良いでしょう。※見た目は我慢。
重いからハンズフリーで使いにくい
軽いと言っても、やっぱりハンズフリーで使うには73gは重い。
※73gなのでおおよそ、5枚切りの食パン1枚程度の重さ
パワーブリーズを口に咥え、ハンズフリーで運動をされている方もいます。
できんことは無いけど、製品本体自体が縦に長いので、顔を動かすと一緒にパワーブリーズも上に下に動きやすい。おまけにパワーブリーズの重心は口に咥える部分ではなく、先端部。重心が遠いので余計にブラブラ動きやすい。
屋内のランニングマシーン、スクワットしながら。などなどいくつかの運動と一緒にパワーブリーズを使おうにも、意識は運動ではなく、パワーブリーズを揺らさない事に集中しがち。これじゃ何をトレーニングしているのか分からない。
パワーブリーズを使うなら、パワーブリーズに集中できる環境でのみ使うのが良いぞ。
掃除・メンテナンスが面倒
パワーブリーズは漬け置き洗いが必要です。
週に2-3回、パワーブリーズをぬるま湯に10分ほど浸けた後、流水で洗い流してください。余分な水気を取り除き、清潔な場所で乾燥させます。また、1~2週間に1回程度、パワーブリーズ専用の洗浄タブレットまたは市販の哺乳びん用洗浄剤などで、つけ置き洗いをしてください。最後は水道水をかけて、余分な水気をしっかり取り除き自然乾燥させてください。
公式パワーブリーズの洗浄方法について教えてくださいより
注)内部まで分解洗浄する場合は、白いゴム、黒いゴム、バネの部分までは絶対に外さないよう注意してください。分解した上での部品紛失は保証対象外となります。
週に2回~3回:ぬるま湯10分漬け置き。
1週~2週に1回:洗浄剤で漬け置き洗い
漬け置き洗いって、さっと洗って、さっと片づけたい時に面倒なんですよね。というか、洗うのが面倒だから使いたくない。とサボる原因にもなりかねません。
ちなみにパワーブリーズの専用タブレットは24個入りで1700円前後で販売されています。1回あたり70円程度。哺乳瓶洗浄剤だともうちょっと安く、30円程度の費用に抑えられます。
こういった“いつも使わない洗浄剤を家にキープ”しておくのも手間。せっかくなら自宅にある洗浄剤で洗えると良かった。
吸う筋肉しか鍛えられない
ここが一番惜しい点なんだけどパワーブリーズは吸う筋肉しか鍛えられません。
呼吸は吸う力を吐き出す力のセットが基本。いくら吸う力が強くなっても、吐き出す力が弱ければ自然呼吸でのIN量、OUT量も少なくなってしまいます。
それに呼吸筋はそもそも、呼吸に関係する様々な筋肉の総称。【効果】息止めトレーニングで肺活量を鍛えられる理由を見ても分かる通り、呼吸筋全体を鍛えることがベストだとわかる。
【残念】パワーブリーズの効果が無い。頑張ったのに・・。なぜ?でも取り上げている内容を少し引用して紹介。
呼吸時の各筋肉の動き
筋肉 | 吸い込んだ時 | 吐き切った時 | 備考 |
---|---|---|---|
首回りの筋肉(上後鋸筋、胸鎖乳突筋、斜角筋など) | 最小まで収縮 | 最大まで伸長 | 吸う時に鍛えられる |
肋骨の間にある肋間筋 | 最大まで伸長 | 最小まで収縮 | 吐く時に鍛えられる |
あばら骨の下の横隔膜 | 最小まで収縮 | 最大まで伸長 | 吸う時に鍛えられる |
腰・お腹周りの筋肉 | 最大まで伸長 | 最小まで収縮 | 吐く時に鍛えられる |
筋肉に連動した肺の動き | 大きく広がる | 小さく収縮 | 吸う筋肉・吐く筋肉 どちらも鍛える必要有り |
筋肉は収縮する時に力を使い、伸長する時は力を使いません。このため、効率よく筋肉を鍛えるには、鍛えたい箇所の筋肉を収縮させる必要があります。お腹を鍛えたい時は腹筋をし、お腹の筋肉を収縮させますよね。呼吸筋のトレーニングも同じイメージでOK。
そう考えた時、吸う筋肉だけ鍛えていては呼吸筋のトレーニングにバラつきが生まれます。効率良く、バランス良く呼吸筋を鍛えたいなら、吐く時に使う筋肉もしっかり刺激する必要があります。
ここで引用終わり。
ということで、せっかく呼吸筋を鍛えるなら吐くときも負荷をかけられるトレーニング器具を使いたい。とにかく安く済ませたいならペットボトルトレーニングなど。
関連記事:【効果3倍】効率良くペットボトルで肺活量を鍛える方法
また肺活量増大を第一の目的にするなら絶対に息止めトレーニングは必要。その理由は次の記事で紹介しています。
関連記事:【効果】息止めトレーニングで肺活量を鍛えられる理由
パワーブリーズのデメリットを知ってどうする?
パワーブリーズは吸う力を鍛えられる優秀なトレーニング器具。
でもデメリットは6つある。
- 壊れやすい
- 値段が高い
- 持ち運びが面倒
- 重いからハンズフリーで使いにくい
- 掃除・メンテナンスが面倒
- 吸う筋肉しか鍛えられない
これを踏まえても、使いたいという人にはオススメできるぞ。

個人的には、息を吸う時間が非常に短い「水泳選手」、「歌手」には良いアイテムかなと思います。ただし、肺活量の増大を目的としていたり、管楽器のように吐く力も重視する人、マラソン選手のように吸う、吐く両方大事な人は別のトレーニング器具のがオススメだぞ。
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